感染源になる枯死した松に目印のテープを巻く参加者=唐津市の虹の松原

 唐津市にある国の特別名勝「虹の松原」で10日、松くい虫の被害を減らすため、行政関係者やボランティアら約50人が参加し、点検活動があった。6班で分散して1時間半、徒歩で回り、予防対策として感染源となりやすい枯死した松705本を確認し、目印を付けた。

 衰弱した松に産卵するカミキリ虫が、松を枯らす線虫・マツノザイセンチュウを媒介することで、松くい虫の被害が拡大する。健全な松との競争に敗れ、枯死した松が発生源になりやすく、目印を付けた松は森林管理署が再度確認し、年度内に伐採し、処分する。昨年は同規模の調査で871本を確認していた。

 虹の松原の松くい虫被害は、1992年度の2334本をピークに減り、近年は2015年度に92本まで低下していた。16年度は周辺民有地の松から被害が拡大し、浜玉町側中心に228本を確認し、17年度は全体に広がり、339本に増えている。

 主催した県森林病害虫等防除連絡協議会(事務局・県林業課)の会長で、元森林総合研究所九州支所長の吉田成章さん(72)は「ちょっとした油断が被害の拡大につながる」と徹底した予防を訴える。29日にヘリコプターによる薬剤散布を予定している。

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