折りたためる収納ボックスを商品化した一新堂の本土社長。住宅設計に携わっていた経験を生かし、自らデザインに関わった=有田町の同社

 西松浦郡有田町の化粧箱製造「一新堂」(本土大智社長)が、簡単に折りたたみできる収納ボックスを商品化した。デザイナーの協力を受けながら、これまで培ったノウハウを駆使してモダンなインテリア用品に仕上げた。国内外でも評価は上々で、自社の技術力を伝える商品としてアピールしていく。

 商品名は「イッシンドウフォールディングボックス」。側面部品を広げるだけで内蔵された磁石同士がくっつき、すぐに箱の形になるのが特長。使わない時は板状のため省スペースで保管できる。自社で培ってきた手作業による印刷、組み立て技術で高級感を出した。白、黒、赤、黄、紺の5色で、サイズはA6(16センチ×11センチ×4センチ)など5種類。

 一新堂は、これまで高級ブランドやセレクトショップの化粧箱を製造。下請けのため会社名を出せなかったことから、長崎市のグラフィックデザイナー古賀正裕さんに自社で販売できる商品開発を依頼した。

 トヨタの高級車ブランド「レクサス」の全国販売店などが開くものづくり支援プロジェクトや、オランダで開かれた展示会でもファッション、インテリア関係者から高い評価を受けたという。長崎県美術館で販売しており、価格は3024円~8100円。

 本土社長は「欧米では紙箱のデザイン性を追求する企業はほとんどなく、日本独自の商品と評価された。米国向け高級車の販促グッズとして採用が決まった」と手応えを語る。

 

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