贈収賄など知能犯捜査を中心に刑事畑を歩み続け、県警刑事部のトップに着任した。「アマチュアは応用にすぐ飛び付くが、プロは基本を卒業しない。基本に忠実な捜査をきちんとすることで偶然の検挙が必然に変わる」。幹部らに捜査の心構えを説き、現場への浸透を図る。

 「世の中の不条理や、不公平を取り除く仕事がしたい」。大学卒業後に進んだ金融機関を辞め、24歳で県警入りした。1992~93年に出向した福岡県警捜査2課で研さんを積み、旧佐賀署の刑事2課長や捜査2課の知能犯特捜班長を担った。

 捜査2課長を務めた2013年には、大町町の小中一貫校校舎改築工事をめぐる贈収賄事件を摘発。佐賀県はこれを受け、刑事責任を問われた業者の委託元に対する指名停止基準を厳格化した。「一つの事件が制度改正につながり、今後の不正行為に対する抑止力が高まった」。若き日の志を実現した思いだった。

 ビンテージ自転車をはじめ趣味は多彩。ここ数年は植物に目覚め、3人の子どもが巣立った自宅には観葉植物や洋ランが30鉢ほど並ぶ。「新芽が出たり花が咲いたり。わが子のようにかわいいね」。妻と2人で世話をする。

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