額面50億円の不正な手形を金融機関に提出したとして、福岡、佐賀両県警は9日、虚偽記入有価証券行使の疑いで、福岡県福岡市早良区野芥8丁目、自称水産業の男(70)と同区重留7丁目、自称接客業の女(70)を逮捕した。2人の認否は明らかにしていない。

 2人の逮捕容疑は、共謀し、2016年9月16日ごろ、福岡市早良区の銀行で行員に対し、虚偽の裏書が記入された額面50億円の約束手形1通を手渡し、取り立てを依頼した疑い。

 男は昨年4月、故鳩山邦夫元総務相や、福岡ソフトバンクホークス前社長らを裏書人とする手形を持ち出し、振出金50億円を遺族らに求める訴訟を福岡地裁に起こし、今年2月に棄却された。

 福岡県警捜査2課によると、容疑で使われた手形には同様の著名人と法人計10人分の裏書があった。1人目から順次、次の裏書人に権利を譲渡していく内容で、9人目の名前が男、10人目は女だった。銀行は16年9月20日付で手形を不渡り処分とし、返却したという。

 福岡県警が捜査を始め、今年5月1日から佐賀県警も加わった。裏書人の遺族や関係者に確認し、裏書の署名や印鑑を虚偽と判断した。

このエントリーをはてなブックマークに追加