武雄市文化会館前の武雄鍋島庭園内で行われた大砲の発掘調査=平成15年5月10日

 佐賀県武雄市文化会館の庭園で、埋まっているとされる武雄鍋島家の大砲を探す発掘調査があった。レーダーを使った地中探査の結果に基づき3カ所を掘ったものの、発見には至らなかった。

 約1万平方メートルの庭園のうち、金属反応が最も強かった西側土蔵の塀付近の3カ所を縦3メートル、横1メートルにわたって試掘。途中で岩盤や粘土に行き当たり、その下に大砲が埋められている可能性は低いことから、作業は中止となった。

 記録では、1935年に大砲18門が発見されたものの、軍への供出を恐れて埋め戻した。そのうちモルチール砲など3門は61年に再度発見され、86年にもナポレオン式四斤野砲も見つかったとされる。

 市文化課によると、大砲の発掘調査はこの時を最後に行われていない。「庭自体も武雄領主鍋島茂義によって造られた庭園で、むやみに掘ることはできない」という。

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