淡々と勇退について述べる小原嘉登次氏=平成元年5月8日)

 小原嘉登次県議会議長が、この日開会した臨時議会本会議で議長職の辞任を表明した。また合わせて、次期県議選に立候補しない意向も明かした。当時83歳。議長在任期間は1963(昭和38)年から7期26年におよび、いまだ破られていない全国最長記録を打ち立てた。

 小原氏は30歳で吉田村議(現・嬉野市)に初当選。47年の県議初当選以後、11期務め、51年を除き全てトップ当選だった。自民党県連会長や県体育協会長も務め、73年には九州初となる全国都道府県議会議長会長に就任。戦後県政界の中心的存在だった。

 この日、本会議の議事は会期決定だけで、小原氏は終わりに「新たに議会構成がなされる今臨時議会限りで、不肖私、議長職を辞任することを決意しました」と表明。口調は淡々とし、議場は静まり返ったという。その後の記者会見では終始笑顔で、「21世紀に向け、新しい議長の下に新しい構想で努力してもらった方がいい」と述べた。

 99(平成11)年9月、93歳で他界した。

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