九州電力は3日、玄海原発4号機(東松浦郡玄海町)で原子炉容器内の放射性物質を含む1次冷却水を循環させるポンプで異常が見つかり、機器を分解点検すると発表した。放射性物質の漏れはないという。4号機は4月24日に燃料装塡(そうてん)を終え、5月25日前後に再稼働する予定だったが遅れる見通し。

 異常が見つかったのは、4台あるポンプのうち2台。ポンプの軸部分の隙間からモーター側への冷却水流入を防ぐための「シール部」と呼ばれる装置で、流入防止用の水が通常は1時間当たり30リットルほどタンクに戻るのが、70リットルになっていた。

 1日に4号機は原子炉容器を組み立て終え、1次冷却水が流れる配管などに漏れがないか検査する前準備として、3日朝から4台ある1次冷却水ポンプを点検し、異常が判明した。

 機器をなじませるために手動で動かすなどの作業を行ったが改善されず、九電は午後1時10分に異常が見つかった1次冷却水ポンプ2台を分解点検することを決めた。

 シール部は、軸部分の隙間に高圧の水を流すことで配管側からの1次冷却水の流入を防ぐ。各ポンプの軸に沿って三つ取り付けられ、今回は2台とも真ん中のシール部に異常が出た。ポンプは1997年の運転開始当初から使っている。異常が見つかったシール部は、今年1~3月に順次交換していた。

 九電は点検にかかる期間について「現時点では不明」とし、「再稼働は遅れる」との見通しを示した。原子力規制委員会に4号機の試験使用を5月18日から始める申請をしているが、出し直すという。異常がなかった残り2台のポンプの分解点検は今後検討する。

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