7月には世界遺産に正式登録が決定。万歳して喜ぶ関係者=佐賀市

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関が、佐賀市の三重津海軍所跡など8県23施設で構成する「明治日本の産業革命遺産」を、世界文化遺産に登録するよう勧告した。2カ月後にはドイツ・ボンで世界遺産委員会が開かれ、正式に登録が決まった。日本の世界遺産として19件目で、佐賀県関係では初めての登録となった。

 登録を目指す動きは平成20年、「九州・山口の近代化産業遺産群」が世界遺産の暫定リストに入ったことで始まった。当初は構成資産候補に含まれていなかったが、市民団体が関係機関へ働きかけ、市も平成21年からの本格的な発掘調査で、洋式船を修理するドライドック(乾船渠)の木組護岸遺構を確認。同年10月、候補に加わった。

 現在、遺構は保存のため埋め戻され、直接見ることはできない。160年前の様子をコンピューターグラフィックス(CG)で再現した映像を体験できる双眼鏡型スコープで可視化に対応しているほか、県は登録から2年後、隣接する佐野常民記念館にCGアニメで史跡を紹介するドーム型シアターも整備した。佐賀市も記念館を増床してガイダンス施設を整備する計画で、本年度から基本設計に入る。

このエントリーをはてなブックマークに追加