育った九州の思い出や漫画家仲間との交流について語る松本零士さん=有田町の町役場東出張所広場

松本零士さんと人気キャラクターを描いたサイン色紙とともに記念撮影するファン=有田町の町役場東出張所広場

 有田町で開かれている有田陶器市で2日、著名漫画家の松本零士さんのトークショーがあった。漫画家としての礎を築いた出身地の九州の良さについて触れ、80歳の今も精力的に活動している経験を交えながら「孤独感を感じ悩んだ時は、自分には先祖代々の遺伝子が体内に入っていると思って頑張って」とメッセージを送った。

 陶器市で行われている、松本さんが人気キャラクターを絵付けした有田焼を展示販売する企画展の一環で開いた。福岡県久留米市生まれ、北九州市小倉育ち。戦後の幼い頃は苦労したが、「九州の自然で元気に遊んでいたから、今でも健康でいられる」と九州育ちを誇った。

 漫画家仲間との交流についても語り、故手塚治虫さんとはそれぞれ5歳と15歳の時に、偶然同じ映画館で見たアニメーションに触発されていたことなどを紹介。悠久のアフリカ最高峰キリマンジャロを見た時に「人気がなんだ、金がどうした。思いや夢の方が大事だ」と気づいたエピソードを披露した。

 トークショー後には購入者向けサイン会もあった。熊本県氷川町の橋本尚代さん(61)は「先生のイラストのファンなので、とても感動した。元気がもらえました」と喜んでいた。

 松本さんは今回が絵付け初体験だったが「面白さを感じた」と、今後は上絵でカラフルな作品作りにも意欲を示していた。

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