旧東木屋酒造場の現状を見学に来た杜氏の井上満さん(右)とNPOからつヘリテージ機構の菊池郁夫理事長=唐津市魚屋町

 唐津市魚屋町の旧東木屋(ひがしのきや)酒造場の一般開放が1日に始まった。曳山通りで唯一とみられる江戸期の建物で、傾くなど老朽化が激しく、ネット上で資金を集めるクラウドファンディングで保存調査費を募っている最中。3日まで見学できる。

 保存活動を進めるNPO法人からつヘリテージ機構が4月中旬から資金を募り、目標150万円に対し、39人から73万円の支援額が寄せられている。同機構の菊池郁夫理事長(63)は「まずは今の姿を見てもらいたい。建築士や施工のプロにも助言をいただければ」と呼び掛けている。

 40年ほど前まで14年間、「ここで杜氏(とうじ)の基礎を築いた」という九州酒造杜氏組合の井上満組合長(67)=唐津市肥前町=が初日に訪問。傷んだ現状に胸を痛めつつ、「保存活動は涙が出るぐらいうれしい」と話していた。

 一般開放は午前10時から午後4時まで。資金募集は6月15日まで。目標額に達しなければ返還される。https://readyfor.jp/projects/15352で寄付できる。問い合わせは同機構、電話0955(58)9627。

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