3月20日に運行を始めた伊万里市黒川町内の巡回バス「くろがわ号」。交通弱者対策として住民組織が運営し、市が経費を補助する=黒川公民館

■伊万里市

 暮らしの安全安心に重点 交通弱者対策も重要課題

 4月に市長選があったため、一般会計当初予算は必要最小限の経費のみを計上した。投資的経費を前年度の2割程度に抑えながらも、暮らしの安全安心を守る施策は滞りなく予算化した。総額は前年度当初比7・4%減の229億7500万円。深浦弘信新市長の政策が反映されるのは、6月の補正予算以降となる。

 主な事業は、原発事故や自然災害に備えた防災行政無線施設の整備に1億1045万円。3カ年計画の最終年度となり、市全域への整備が完了する。

 教育分野では、小学3年までとしていた受け入れを全学年に拡大した「留守家庭児童クラブ(学童保育)」の民間への運営委託費1億2520万円を盛り込んだ。

 周辺地域の交通弱者対策も重要課題となっており、民間バス路線「伊万里-武雄線」の廃止に伴う代替バス・タクシーの運行に524万円、地域でコミュニティーバスを運行する住民組織4団体に補助金計2371万円を支出する。

 また、市が民間のオフィススペースを借り上げて事務系企業を誘致する事業に2334万円を計上した。

 歳入は、市税が前年度当初比2・7%減の63億6310万円、地方交付税は7・5%増の57億6587万円、自主財源比率は1・4ポイント減の39・5%。市債は骨格予算のため41・6%減の11億8430万円となっている。ふるさと納税は前年度当初と同じ10億円を見込む。

 

 ◇主な事業◇防災行政無線施設整備=1億1045万円▽留守家庭児童クラブ運営委託費=1億2520万円▽コミュニティーバス運行支援=2371万円

 

■有田町

 5・3%増の102億円過去最大

 一般会計当初予算は、前年度当初比5・3%増の102億2300万円。町長選が8日に行われたため骨格予算だが、初めて100億円を超え、過去最大となった。ふるさと納税の増加を見込んだことや、道路整備費、一部事務組合の負担金などが押し上げた。

 文化・歴史の節目の年で、佐賀県の肥前さが幕末維新博覧会に連動した「明治有田偉人博覧会」に1500万円、唐船城築城800年祭の実行委員会への補助100万円を計上した。曲川小プールサイド補修など4校の施設管理費に1974万円。転入奨励金など定住促進の取り組みを継続、3253万円を充てた。

 歳入は、固定資産税の減少で町税は0・4%減の16億7367万円を見込む。

 

 ◇主な事業◇明治有田偉人博覧会事業=1500万円▽4小学校施設管理事業=1974万円▽定住促進事業=3253万円。

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