勇壮に鉦浮立を奉納する男衆たち=鳥栖市宿町の船底神社

鳥栖市の重要無形民俗文化財「宿(しゅく)の鉦浮立(かねふりゅう)」が29日、同市宿町の船底神社に奉納された。男衆が黄金色に光る鉦を高々と頭上に掲げ、威勢のいい掛け声とともに打ち鳴らし、五穀豊穣(ほうじょう)と無病息災を願った。

 鉦浮立は江戸時代から伝わるとされ、太平洋戦争で鉦を軍に供出したため中断、1989(平成元)年に地元住民の手で復活した。

 4月初めから練習を続けてきた子どもや住民ら約200人が、市民文化会館前から船底神社までの約2キロの道のりを鉦と太鼓を打ち鳴らし練り歩いた。

 神社到着後、境内で10人の鉦打ちと呼ばれる男衆が、重さ9~13・5キロの鉦を掛け声とともに頭上高く持ち上げて舞うと大きな拍手が送られた。宿町の田中秀規(ひでき)区長(69)は「若い人が減ってきているが、子どもたちに浮立を伝え続けたい」と話していた。

このエントリーをはてなブックマークに追加