佐賀県窯業技術センターが開発したメタリック調の光沢のある陶磁器

佐賀県窯業技術センターが開発したメタリック調の光沢のある陶磁器

 佐賀県窯業技術センターは、金属のような光沢のある光彩上絵を開発した。車や家電製品で「メタリック」と呼ばれる塗装の焼き物版で、陶磁器では初めての技術という。本年度内の商品化を目指し、「新しいデザインの創出を通して顧客にアピールしていきたい」と意気込んでいる。

 センターによると、流行している車の外装をヒントに2015年度から新しい加飾材料の開発に着手した。きらきらしたメタリックの光沢を出すために用いる顔料は、高温になると上絵の具の中で溶け、光彩の特性を失ってしまうのが課題だった。それを800度に上げても溶けない技術を編み出してクリアした。

 開発したメタリックの陶磁器は、光彩の強さの調節や多彩な色に着色することが可能で、従来の上絵加飾法で表現できるのも特長になっている。陶磁器に汚れがつきにくい上、汚れを落としやすいなど実用性も高い。特許を出願し、今後は県内の絵の具メーカーや窯元に技術移転して商品化を進める。

 開発を担当した白石敦則特別研究員は「メタリックは見た目の質感もこれまでの光沢とは異なり、陶磁器に多様性を持たせることができる。他の産地に勝る技術につながれば」と話す。

 

 

 

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