2017年4月に東松浦郡玄海町沖で漁船とプレジャーボートが衝突し、ボートがえい航中に転覆、乗っていた男性が死亡した事故で、国交省運輸安全委員会は26日、事故報告書を公表した。原因に関し、漁船側の見張りが適切に行われなかったことなどを挙げた。

 事故は、玄海町の外津橋付近の海上で、玄海漁協加唐島支所所属の漁船「幸福丸」(4・8トン)がプレジャーボート(2・8トン)に衝突。幸福丸が衝突したボートを外津漁港までえい航していたが転覆、乗っていた久留米市の男性(当時69歳)が死亡した。

 原因について報告書では、加唐島西方沖は当時、霧で視界が約0・5メートルで、幸福丸の船長がレーダーによる見張りなどを適切に行わなかったことでボートに気づかずに衝突したと分析。ボート側も接近する漁船に気付いたものの避ける動作を適切にとらなかったと言及した。衝突でボートに裂け目が生じ、海水が流入し転覆したと結論づけた。

 再発防止策として、航行中に死角が生じる場合には、船首を左右に振るなど死角を補う見張りをすることや、接近する船舶を見つけた場合は、音響信号を使用して注意喚起をすることなどを挙げた。

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