「新しい素材をたくさん取り入れていきたい」と話す山下寛兼さん=佐賀市松原のギャラリーシルクロ

 佐賀市久保田町に工房をかまえる山下寛兼さん(44)の作陶展が佐賀市松原のギャラリーシルクロで開かれている。イメージを定めず即興で成形し、生き物を思わせる花器などが並ぶ。29日まで。

 ヒヨコのようにたたずむ花器は、土玉を手のひらで包みながら成形した温かみがある。土玉シリーズは1年半ほど前から取り組み、形のイメージを決めずにその場の感覚で作っている。うわぐすりにマツのすすを使ってざらざらとした質感を残した器は、山野草などがなじむ岩や土をイメージさせる。

 福岡県出身の山下さんは武蔵野美術大学建築科を卒業後、印刷系デザイン会社に就職。ものづくりに関わろうと転職し、2004年に工房をかまえた。山下さんは「小石や砂を土の中に混ぜ合わせたり、実験みたいにして素材を組み合わせる。自分の想像を超えていくのが面白い」と話していた。

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