香月幸太郎署長(左)から感謝状を受け取る中村友美さん=神埼市の神埼署

 今年2月に神埼市千代田町の国道385号で発生した交通事故で、負傷者の心肺蘇生措置や交通整理を行った原口牧場(原口智治代表取締役)=同町=に、神埼署の香月幸太郎署長から感謝状が手渡された。心肺蘇生を行った従業員の中村友美さん(32)=福岡県久留米市=は「何かしなければと無我夢中だった」と振り返った。

 事故は2月19日午後2時40分ごろ、片側1車線で見通しのいい直線で発生。中村さんは「ドーンという音が聞こえて飛び出した」。事故車の中に取り残された高齢男性を外に出すと「脈と呼吸が弱くなっていった。このまま見ていても亡くなってしまう」と心臓マッサージを始めた。署員が駆けつけて交代するまで必死に続け、「すごく長く感じた」という。ほかの従業員は交通整理を行うなど被害の拡大を防いだ。

 香月署長は「できそうでできないことを、1人ではなく従業員みんなが一丸でやってくれた」と感謝。中村さんは「結局、おじいちゃんは亡くなられたので(感謝状が)よかったという感覚はない。そういう場面に遭遇しないのが一番だけど、次にあれば、またしっかり対応したい」と話した。

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