好天に恵まれ、は初日から大勢の焼き物ファンでにぎわったメイン通り(昨年の有田陶器市から)

干支にちなみ張り子の戌が描かれた茶がゆ用のオリジナルの碗

黒牟田応法地区の6窯元で味わえる陶彩弁当の一例

有田陶器市のマスコットキャラクター「ありたん」

有田陶器市のマスコットキャラクター「ありたん」

バグパイプとドラムを演奏しながらパレードするジョージ・ワトソンズ・カレッジ・バグパイプバンド(昨年の有田陶器市から)

 100万人以上の焼き物ファンが訪れる大型連休の恒例行事「第115回有田陶器市」(有田商工会議所主催)が、29日から5月5日まで有田町一帯で開かれる。JR上有田駅から有田駅周辺までの通り沿い約4キロを中心に、約450店が伝統的な逸品から多様化する現代のニーズに応える新作までを並べる。グルメや著名漫画家とのコラボ展など催しも盛りだくさん。イコモスの「日本の20世紀遺産20選」に選ばれた情緒あふれる町並みとともに、焼き物の町の魅力を堪能できる。

■展示 国際陶磁展入賞作を紹介

 焼き物の可能性を追い求め、国内外から233点の応募があった「有田国際陶磁展」。美術工芸品・オブジェ部門は県立九州陶磁文化館で、産業陶磁器部門は旧有田商工会議所から県陶磁器工業組合に会場を移して開く。

 九陶では、有名窯元の焼き物が当たる抽選会や福祉施設による菓子、雑貨販売を行う催し「バザ~ルン♪」も。また、県陶磁器工業組合では有田陶芸協会展や、伊万里・有田焼伝統工芸士会の20人が約60点を展示販売する「ポップなカップ・コップ展」も開催する。

 国重要無形文化財の柿右衛門窯は3日午前9時から午後4時ごろまで、昔ながらの赤松の薪(まき)を使った「薪窯焼成」を一般公開。陶器市期間中は庭を開放、茶と菓子でもてなす。

■グルメ 陶彩弁当やスイーツも

 器選びとともに楽しみなのがグルメ。ご当地グルメフェア(町役場東出張所広場)では、ありたどり唐揚げ、有田焼カレー、佐世保のレモンステーキなど県内外の約30店が出店する。

 本通りから1本奥に入ったトンバイ塀のある通りには屋台のカフェ6店が並ぶ。有田焼の文様を描いた人気の紙コップは、ことし焼き物の実物も制作、限定販売する。先着150個。

 黒牟田応法地区では、6窯元が陶彩弁当を提供。自慢の器に地元の料亭やレストランの料理が盛り付けられ、座敷や離れで味わえる。器代込み2500~3500円程度。ごどうふなど陶彩スイーツを用意する窯元も。事前予約が必要。参加窯元は梶貞窯、親和伯父山、瑞峯窯、幸楽窯、徳幸窯、徳右衛門窯。

■イベント コラボ展に注目松本零士さん直筆

 注目を集めそうなのが、「銀河鉄道999」などで知られる漫画家、松本零士さんの直筆作品を有田焼で楽しめるコラボ展(町役場東出張所広場)。人気キャラクターを描いた絵皿を展示販売(受注販売も)するほか、2日午後3時半からトークショー、午後4時から作品購入者向けサイン会も行う。

 早朝から詰めかける遠来の焼き物ファンを温めてくれるのが皿山通り商店会の「朝がゆ」。干支(えと)を描いた持ち帰りできるオリジナルの碗(わん)が人気で、ことしは張り子の戌(いぬ)が描かれている。1杯500円で、毎日300杯を用意。札の辻交差点近くの有田館前で毎朝午前6時から(整理券は同5時半から配布)。

 佐賀県警音楽隊によるオープニングパレードは29日午前9時半から。同日、スコットランドのジョージ・ワトソンズ・カレッジによる民族楽器バグパイプのバンドパレードもある。

■抽選会 宿泊券や商品券当たる

 4月からアリタセラ(旧有田陶磁の里プラザ)の新名称となり、大型店22店が軒を連ねる有田焼卸団地では、お楽しみ大抽選会を開く。2000円以上の買い物でもらえる補助券を5枚(1万円分)集めて1回抽選に参加でき、敷地内に18日に開業したばかりのホテル「アリタハウス」の宿泊券や焼き物購入に使える商品券などが当たる。

 皿山通り商店会では、6000円相当の有田焼が入ったチャリティー福袋を2000円で1日限定10袋販売。トンバイ塀通り商店会の会員店では、1日5個限定で特別価格の商品を提供する。

 陶器市のホームページはスマートフォン対応。現地で店の場所を検索でき、リアルタイムで出店者の売り出し、もてなし情報などが分かる。

■臨時列車を運行

 期間中はJR九州が臨時列車を運行、特急は有田駅のほか、一部が上有田駅にも停車する。駐車場は公営私営合わせて8300台以上を用意。町内各地を結ぶ無料のシャトルバスも運行する。問い合わせは有田商工会議所、電話0955(42)4111。

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