柱や天井など木材が多く使用されたことが分かる内装=佐賀市多布施の松尾建設新社屋

本館と別館の間に設置された庭園=佐賀市多布施の松尾建設新社屋

松尾建設のここまでの歩みや技術を説明した技術紹介コーナー=佐賀市多布施の松尾建設新社屋

佐賀市多布施に建設された松尾建設の新社屋

 九州最大手のゼネコン・松尾建設(佐賀市、松尾哲吾社長)は22~24日、3月末に完成した同市多布施の本店社屋の「技術内覧会」を現地で開いた。耐久性や断熱性に優れた新建材「CLT」や電力使用を抑える特許システムなど“技術の粋”を詰め込んだ新社屋を見学に来た約500人にアピールした。5月1日から新社屋で業務を始める。

 新社屋は、佐賀市中央大通り沿いにある現社屋の老朽化などに伴い、かつて本社があった佐賀市多布施の国道264号沿いに建設した。約8千平方メートルの敷地の中に鉄骨6階建ての事務所棟(延べ床面積3657平方メートル)と、純木造の会議室棟(2階建て、延べ床面積987平方メートル)がある。一般の耐震強度の1・5倍で防災対策を徹底したほか、オフィスの電気使用量を減らす独自システムも導入した。

 事務所棟は2階より上のフロアで、板の方向が層ごとに交わるように重ねた「CLT」と呼ばれるパネルを床材に使用し、国内初という2時間耐火構造を実現した。1階には同社の技術や歴史を紹介するコーナーを設け、中庭は和風にしている。会議棟は純木造で県産木材を最大限活用。2階の大会議室は災害時には避難所として開放する考えだ。

 これらの建物は、再生可能な循環資源である木材を使用した大規模建築物を国土交通省が支援する「サステナブル建築物等先導事業」で2016度前期に九州で唯一、採択された。

 内覧会に参加した北九州市の建築業者の30代男性は「木材を使った斬新な工法に驚いた。時代の最先端の技術が詰まった建物だろう」と感心していた。

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