今年度の双子・三つ子サークルグリンピースで、子連れ参加のママたちにスタッフ募集を呼び掛けたところ7人が集まった。なかなかお世話役をする人がいないこのご時世に、とてもうれしかった。そこでなぜスタッフになろうと思ったかを聞いてみた。いろんな意見の中で共通していることは「自分が大変だった頃にグリンピースで救われ、少しでも恩返しをしたいと思った」ということだった。

 私自身、グリンピースを立ち上げたきっかけは、とてもつらい時期に偶然出会った双子先輩ママに話を聞いてもらったことだった。その経験から、多胎(双子や三つ子など)の子育てには当事者同士の支え合いが必要だと思ったのだ。もし多胎サークルがあれば多胎ママに会える。お互い話を共有できる機会ができ、これからの多胎家族の力になるのではないかと思った。さらにうれしいのは、サークルがあることで、あの頃の私のように、次のママたちのために何かしたいと行動を起こす人が現れていることだ。

 今回の意見で「自分のつらかった体験が後輩ママのお役に立ったと感じたとき、これまでのダメな自分も含めてすべて救われた気がした」という言葉に私は強く共感した。もがき苦しんだことは、ピア(仲間)サポーターとしての力になる。これからも、あの偶然出会った先輩ママにもらった「優しさのバトン」を、次のママたちに渡していきたいと思う。

(中村由美子・佐賀女子短大非常勤講師)

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