ゴールデンウィークを9連休にする方針の県内企業の生産ライン=佐賀市

 今年のゴールデンウィーク(GW)は平日の5月1、2日を休みにすれば9連休。佐賀県内では、取引先の大手メーカーに合わせ、長期の生産ライン停止などに踏み切る製造系の企業が増えている。ただ、大型連休の恩恵は製造業などに限られ、金融機関や小売店は暦通りのスケジュールで稼働する企業が多いようだ。

 自動車シート部品製造の太平プレテック(佐賀市、野口清二社長)は従業員約30人が全員、28日~5月6日まで9連休を取る。取引先の大手自動車メーカーの稼働に合わせた形で、担当者は「取引先の多くが1、2日に営業をしない方針なので休みにした」と話す。

 1、2日の平日だけ稼働しても生産能率は悪く、年間を通じて祝日の出勤も多いことから「盆休みや正月、ゴールデンウィークはきっちり休ませたい。そうすることで、従業員の休日確保の全体的な調整にもつながっている」と語る。同社の生産管理部門で働く20代男性は「27日までに納期の迫る製品を仕上げ、9連休では旅行などで羽を伸ばしたい」と笑顔で話した。

 配電・制御機器メーカーの戸上電機製作所(佐賀市、戸上信一社長)も、生産設備の保全や修理を担当する一部の部署を除き、28日から9連休を取得させる方針。それに伴い主力の高圧開閉器などの部品製造や組み立ての生産ラインを停止するという。担当者は「計画通りに生産できているため大勢に影響はない。ゆっくりと従業員の体を休ませることができる」と話す。ただ、休み前までの1週間は忙しく、納期が迫る受注に全社を挙げて対応している。

 一方で長期休暇を取れない業種も。「月末は繁忙期。暦の配置が良く長く休めるからといって休暇取得を推進する金融機関はないと思う」。佐賀銀行(佐賀市)の担当者はそう答えた。特に、4月27日と5月1日は、月末締めの支払いや納税で来店客が通常より増えると見込む。「つなぎ融資の需要も出てくるため、行員は通常の平日と同じように働く。政府が休暇習得を呼び掛けても、商習慣が変わらない限り対応は難しいだろう」と語った。

 小売店もGW期間中の平日の休暇取得は難しい。ほとんどの店で、1力月の休日数が決まっているためだ。佐賀市のゆめタウン佐賀の髙橋邦典支配人は「大型連休中も通常の休日体制とほとんど変わらない。アルバイトの人数が少し増えるくらい」と話す。「働き方改革」が叫ばれているが、業種によって、休暇取得は思うようにいかないのが実情のようだ。

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