Q 交通事故被害に遭った場合、いったいどのような損害を賠償してもらえるのでしょうか?

 A 佐賀県にお住まいの皆さんにとって、車の運転は日常生活と切っても切り離せないものになっているかと思います。車は便利なものですが、その反面、交通事故というリスクをはらんでいます。数年前の統計によると、佐賀県は人口10万人あたりの交通事故発生率が全国ワーストワンでした。このような中ですので、いつ交通事故被害に巻き込まれてしまってもおかしくありません。本日は、交通事故被害に遭ってしまった場合に備え、交通事故からどのような損害が発生しうるのか(どのような損害が賠償の対象となるのか)、という点について簡単にご説明したいと思います。

 損害は、大まかに「物損(ぶっそん)」と「人損(じんそん)」というものに分けることができます。

 物損は、修理費(車両の修理にかかる費用)、代車代(車両修理中に代車を使用した場合の代車費用)、休車損(車両修理中に同車両を事業に使うことができず、これにより本来得られたはずの利益が得られなかったという場合に生じる損害)などがあります。

 人損は、治療費(けがの治療費や薬代)、休業損害(けがのため休業したことから生じる収入の損失。主婦であっても発生すると理解されています)、慰謝料(被害者が受けた精神的苦痛。傷害自体に起因するものと後遺障害に起因するものとに大別することができます)、逸失利益(被害者の身体に後遺障害が残った場合、今後の生活や労働に支障が出ることがありますが、これにより生じる将来の収入の減少に対応する損害)、将来介護費(被害者に将来介護が必要となる後遺障害が残った場合、その介護にかかる費用)などがあります。

 紙面の都合上、今回は、この程度の説明しかできませんが、これ以外にも損害はありますし、この説明だけでも、一口に交通事故による損害といってもいろいろなものがある、ということはご理解いただけたのではないでしょうか。

 現在、交通事故に関しお悩みの方がいらっしゃれば、遠慮なく佐賀県弁護士会までご連絡ください。

(弁護士 江頭太地 武雄市)

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