伊能測量協力者の子孫として感謝状を受け取った左から川浪富士夫さん、岩橋伊津子さん、中島惇さんと妻米子さん、中村良紀さん=東京都千代田区の学士会館

 全国を実測して初の日本地図を完成させた伊能忠敬の没後200年を記念し、民間の研究グループが21日、東京都内で顕彰大会を開き、全国各地で測量隊を支援した庄屋や宿屋の子孫107人に感謝状を贈った。佐賀県関係は5人で、「歴史に刻まれる大偉業を支えた先祖を誇りに思う」と胸を張った。

 伊能一行が佐賀入りしたのは67歳、1812年の第8次測量で約60日間を要した。感謝状は200年以上前の先祖に贈呈する文面になっていて、先祖ごとに伊能がいつ、どこで、どのような支援を受けたかが書かれている。伊能忠敬研究会は「測量隊員は20人未満で地域の支援が必須だった。世界に誇れる伊能図の完成は伊能の力量だけでなく、地元の支援があってこその快挙だったと宣言したい」と協力者をたたえた。

 佐賀から感謝状を受けたのは宿泊や休憩場所となった子孫たちで、肥前国松浦郡久原村(伊万里市)の酒造家川波良助の子孫、川浪富士夫さん(63)は「伊能測量のことは父からも聞いたことがなく、初めて知らされた時は驚いた。感謝状はとても光栄で後世に語り継いでいきたい」と笑顔を見せた。

 他の県関係者は、佐賀領山方村(伊万里市)の油屋忠兵衛の子孫、岩橋伊津子さん(67)、肥前国杵島郡上小田宿(江北町)の本陣中嶋伝右衛門の子孫、中島惇さん(77)と妻米子さん(70)、肥前国鹿島領音成浦(鹿島市)の与右衛門の子孫、中村良紀さん(78)。

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