徳川権七旧家の保存、活用を求める署名への協力を呼び掛ける大島会長(右)ら=佐賀市のJR佐賀駅前

 脊振村3代目村長の徳川権七(1855~1924年)の旧家(神埼市脊振町広滝)を守る署名活動が22日、佐賀市のJR佐賀駅前で始まった。現行では2020年度までに完成する町複合施設の駐車場をつくるため取り壊される。林業で財政を立て直し教育を充実させた功績を後世に伝え、地元住民の心のよりどころになる施設として保存、活用するよう求める。住民や郷土史の研究者らでつくる「徳川権七翁の旧家を保存する会」(大島三治会長)が1万筆を夏までに集め、神埼市長に要請する計画。

 徳川権七は村長時代に国から山林3千ヘクタールの払い下げを受け、1050ヘクタールに杉やヒノキを植えた。林業収入をもとに中学や高校を建設、1959年に村民税を廃止し、映画の題材になるほど全国的に注目された。

 大学や鉄道敷設も計画していたとされ、大島会長は「郷土を自らで豊かにした地方創生の先駆け的な存在。映画の撮影に使われた部屋が残る築100年の旧宅を記念館にしてほしい」と呼び掛けた。

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