険しい表情をした兜。全体は粉引で仕上げ、面頬と呼ばれる仮面部分は土の色を残すため透明釉をかけて焼く=唐津市町田の中野窯

 5月5日の端午の節句に向けたかぶと作りが、唐津市の中野窯で追い込みに入っている。唐津焼でこしらえ、いかめしい姿に仕上がっている。

 鎌倉時代末期から南北朝時代にかけての武将・楠木正成のかぶとで、くわがたの部分に注文客の家紋をあしらう。大きいもので横25センチ、縦23センチ、高さ28センチ。加藤清正公が虎の毛皮に腰掛けた像も作る。

 三代中野霓林(げいりん)さん(67)が、5年ほど前から制作を始めた。年月を経るほど細かいひびが入り、色合いが落ち着いてくるという。中野さんは「子から孫、その孫の代まで受け継いで表情の変化を楽しんで」と話す。

 随時注文を受け付けている。価格は20万円から。問い合わせは中野窯、電話0955(73)8881。

このエントリーをはてなブックマークに追加