外壁のタイルが崩落した現場。天井の一部もはがれた=20日午前11時55分ごろ、佐賀市中の小路の佐賀玉屋

 20日午前11時20分ごろ、佐賀市中の小路の佐賀玉屋で、近くを通った男性から「壁が崩落している」と、110番があった。南館2階テラス部分の北西外壁のタイルが歩道に落下していたが、けが人はなかった。

 佐賀南署などによると、外壁は幅約3メートル、高さ最大約2メートルにわたってまとめて落下した。外壁下の天井も一部剝がれた状態だった。

 発生時、付近に通行人はおらず、佐賀玉屋の従業員は「ドンという大きな鈍い音が聞こえた」と話した。

 佐賀玉屋によると、南館の外壁は1980年7月の開業以来、大がかりな補修はなく、本格的な点検についても2008年以降は実施していなかった。同社は経年劣化による崩落とみており、南館全体の点検を行うとともに崩落箇所の補修を進める。本館の外壁の点検も行う方針。

 17年3月に佐賀県と佐賀市が発表した大規模建築物の耐震診断結果で、南館は震度6強以上の揺れで「倒壊する危険性がある」と診断され、同様の診断結果だった本館と合わせて優先順位を付けて改修を進めていた。田中丸善吉取締役営業支援本部長は「皆さまにはご心配をお掛けした。今回のことについて申し訳なく思う」と陳謝した上で「外壁は見た目に問題が無かったため、甘んじてしまったところがある」とし、定期点検の在り方を見直す考えを示した。

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