玄海原発3号機の蒸気漏れトラブルに関し、佐賀県に意見を伝えた元原子力プラント設計技術者の後藤政志氏=県庁

 九州電力玄海原発3号機(東松浦郡玄海町)の2次系配管からの蒸気漏れトラブルを巡り、佐賀県は20日、元原子力プラント設計技術者の後藤政志氏(68)=神奈川県=から意見を聴取した。後藤氏は18日に発送電を再開した九電に対し「安全に対する考えが欠落している」と批判、原子炉を止めて総点検することを九電へ求めるよう佐賀県に申し入れた。

 後藤氏は蒸気漏れ発生後も、九電が核分裂が安定的に持続する「臨界」状態を保っていることを問題視。「原子力の事故では、止める・冷やす・閉じ込めるが原則」と語った。原発の大規模事故につながる可能性がある事象を再度評価することや、長期停止を踏まえた新しい点検ルールを作り、原子炉を止めて総点検を九電に課すことなど、5点を県に要望した。

 原子力安全対策課と新エネルギー課の副課長3人が対応し、「知事にきちんと報告したい」と返答した。

 県は、県が設置する原子力安全専門部会委員以外の専門家への意見聴取も行う考えを示し、後藤氏への聞き取りを予定していたが、結果的に発送電再開後の聴取となった。

 

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