九州新幹線長崎ルートのフル規格の優位性を強調した青柳俊彦社長=福岡市のJR九州本社

 JR九州の青柳俊彦社長は19日の定例会見で、九州新幹線長崎ルートの整備方式を巡り、与党検討委員会に全線フル規格化を18日に要望したことに関して「九州にとって受益効果が最も高く、事業者として大きな課題がない方式」と述べ、改めて優位性を強調した。

 佐賀県の山口祥義知事がフル規格に反対する姿勢を示していることに関しては「与党の意見聴取が終わっておらず、私が意見を申し上げる段階にない」と述べるにとどめた。

 フリーゲージトレイン(軌間可変電車)導入を前提に、新幹線と在来線特急を対面で乗り換える「リレー方式」で暫定開業することをJR九州や佐賀、長崎両県など6者間で2016年に合意している。山口知事が6者合意を守るよう反発したことに「事業者として意見を述べただけで、合意に反したとは思っていない。方式が決まればさらに協議を進めたい」とした。

 リレー方式については「新幹線と特急それぞれに運営施設、人員が必要になる。金額は明かせないが、試算では単年度で赤字になる」と収支採算性が厳しい点を改めて強調した。

このエントリーをはてなブックマークに追加