グループ展を開いている、左から眞崎さん、小池さん、舟さん=吉野ヶ里町のギャラリーアートえる

舟一朝さんの作品

眞崎太仁子さん「窓辺にて-その時」

小池絵美子さんの作品

 造形作家の舟一朝さん(77)=佐賀市、画家の眞崎太仁子(たにこ)さん(76)=上峰町、小池絵美子さん(64)=吉野ヶ里町=の3人のベテラン作家による「たまさか三人の作品展」。それぞれの世界観が絡み合う、楽しい展観になっている。

 

 以前はグループ展などでたびたび顔を合わせていた3人が、久しぶりに作品を持ち寄った。それぞれ自分の道を追究し、表現を深化させてきた作品を一堂に並べる。

 舟さんは、一貫して在野から立体、絵画で自由な表現を続ける。会場の中心に置く流線型の立体群は、素材のキャンバスを突き抜けそうな造形に生のダイナミクスを表現する。昨年滞在したポルトガルでのスケッチや、銅板を使った造形作品も飾る。

 眞崎さんは日洋会に所属。油彩の大作3点を出品する。日常使いの画材を画面に配し、忍び寄る災害の恐ろしさを描く「窓辺にて」シリーズ2点に表現の進化を見る。動きを詰め込んだ旧作から、新作は落ち着いた空間を前面に出し、見る人の心象を引き出す。

 小池さんは日洋会からフリーに。鮮烈な色使いの抽象的作品が目にとまる。マスキング液で文字などを刻むピンク一色の作品は大胆で圧倒される。折り紙を切り貼りしたエスキースも面白い。

 並んだ作品は三者三様。3人は「こうして作品を集め、好き勝手言い合うとエネルギーも湧いてくる」と口をそろえる。まだまだ、制作意欲は枯れない。

 

 ▼吉野ヶ里町豆田のギャラリーアートえる=電話0952(53)8768=で22日まで。

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