左後輪のタイヤがパンクし、滑走路に一時停止した小型機。滑走路から撤去し、機体を確認する消防関係者ら=19日午後4時55分、佐賀市川副町の佐賀空港

 19日午後2時50分ごろ、佐賀空港(佐賀市川副町)に着陸した小型機の車輪がパンクして誘導路上で停止し、約1時間40分にわたって滑走路と誘導路が閉鎖された。乗員2人にけがはなかった。このトラブルで羽田空港発の1便が福岡空港に着陸し、折り返し便が欠航するなど計4便の乗客516人に影響が出た。空港事務所によると、滑走路の閉鎖を伴うトラブルは1998年の開港以来初めて。

 パンクした小型機は、空飛ぶ医師団として活動するNPOアジアパシフィックアライアンス(A-PAD)・ジャパン(大西健丞代表理事、佐賀市)が所有するプロペラ機「ガルフストリームコマンダ695型」。「災害支援専用機」として購入した中古機で定員10人、専属の女性パイロットと、別組織の指導的立場の男性パイロットの2人が乗っていた。この日は3月20日以来の訓練飛行で、午後1時ごろに離陸した。

 パンクしたのは左側のタイヤで、破片や漏れ出したブレーキオイルを除去し、機体を移動した後、午後4時41分までに滑走路と誘導路の閉鎖を解除した。空港事務所は「滑走路には異常は見つからなかった」としており、20日にもA-PADから事情を聞く。

 岸川いづみ事業部コーディネーター(58)は「多大な迷惑、不便をおかけして申し訳ない。これまで以上に整備に力を入れ、心を引き締めてやっていきたい」と陳謝した。

 目撃した佐賀市川副町の男性(67)は「着陸した機体がターミナルビル方向に曲がったと思ったら、突然止まり、プロペラも止まった。何が起きたのかと思った」という。到着が約50分遅れたソウル便に乗っていたツアー添乗員の韓国人の50代女性は「旋回による揺れで酔った人もいたが、状況がアナウンスされたので恐怖を感じることもなく、乗客は落ち着いていた」と振り返った。

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