(右から届け出順)樋口久俊氏、中村一尭氏

 佐賀新聞社は、22日投開票の鹿島市長選の立候補者2人に、それぞれ政策アンケートを実施した。(1)人口減少とまちづくり(2)交通弱者対策(3)産業振興と雇用対策(4)観光振興(5)有明海再生-について聞いた。各候補者の回答を紹介する。(上から届け出順)

 

 

樋口久俊氏

 設問1 人口減が続き3万人を割り込みました。少子高齢化が進む中で市の将来像をどう描きますか。

 自然を生かした1次産業、歴史が豊かな観光、得意ワザの製品作りなど鹿島らしさを存分に発揮し、キラリと光る「複合都市」を目指す。国内外からの交流人口の増加により、市の経済力を上昇させ、福祉、教育の向上につなげ「幸福度」を高める。

 設問2 交通弱者対策など地域の足をどう守っていきますか。また、2022年度の九州新幹線長崎ルート暫定開業で、博多―肥前鹿島間の特急が一日上下50本程度から14本に減ることの影響と対策を示してください。

 地域の望みは「長崎本線の利便性」の確保。残すには入り込み客の増加が必須であるから、第一歩が肥前鹿島駅のバリアフリー化と肥前浜駅改修と考えて整備は完了した。次に両駅の周辺整備、酒蔵通り、門前商店街のインフラ整備、道の駅改修を進め「来鹿」環境を強化する。

 設問3 農業などの産業振興、地域の雇用創出にどう取り組みますか。

 荒廃地の回復、水利の見直しのほか、従事者の減少を食い止めるため2世代による事業継承を易しくするように「鹿島型の後継対策」を創設する。雇用については得意ワザのものづくりを前面に出した誘致に加えて、新しい地場産品の開発を進める。

 設問4 外国人観光客の増加を市の観光施策にどう生かしていきますか。

 これからの外国人観光客はイベントや行事への参加、農作業、スポーツ、伝統芸能の体験により「住民との交流」を期待する。その前提として通訳機能、Wi―Fiの整備、情報案内の改良、さらに決済手続き、回遊性の利便を確保することが必要である。

 設問5 国営諫早湾干拓事業を巡り「開門」が困難な状況となる中で、有明海再生にどう取り組みますか。

 「開門の要求」は引き続き行うこととするが、開門自体の帰すうに関係なく、有明海の海況対策は必要なことである。方法として海底耕うん、堆積物の除去など底質の改善を進めるほか、漁港施設の長寿命化を図るため、老朽化の診断、施設の補修を行う。

 

中村一尭氏

設問1 人口減が続き3万人を割り込みました。少子高齢化が進む中で市の将来像をどう描きますか。

 若者がほれ込む街づくりを目指します。具体策として子育て支援(1)0歳~高校生までの医療費助成(2)小中学校の給食費無料化推進。さらには高齢者に優しい街づくり(1)タクシーチケットの配布(2)健康づくり応援グランドゴルフ場の整備(芝生化や雨よけ、日よけなど)

 設問2 交通弱者対策など地域の足をどう守っていきますか。また、2022年度の九州新幹線長崎ルート暫定開業で、博多―肥前鹿島間の特急が14本に減ることの影響と対策を示してください。

 新幹線開業による特急本数が減少する影響は計りしれないものがあり、人口流出が加速する恐れがあります。その対策として武雄、鹿島間の準高速道路や有明海沿岸道路の早期整備が本市の発展には欠かせません。通勤通学、買い物に便利な交通網を実現します。

 設問3 農業などの産業振興、地域の雇用創出にどう取り組みますか。

 鹿島では1億~2億円のふるさと納税額を10億~20億円にアップさせ、返礼品として鹿島の米、ミカン、海苔のり、日本酒、佐賀牛など地場産業育成につなげます。雇用については宮崎県日南市を参考に、小さな企業を何社も誘致できるように取り組みます。

 設問4 外国人観光客の増加を市の観光施策にどう生かしていきますか。

 外国人観光客が年々増加していますが、滞在時間は短く、消費もまだ少ない傾向にあります。世界に通用する魅力的な街並み整備や新たな日本食のPRに努め、消費行動につなげていきます。加えて滞在型観光を目指すことでさらなる鹿島の魅力アップを図ります。

 設問5 国営諫早湾干拓事業を巡り「開門」が困難な状況となる中で、有明海再生にどう取り組みますか。

 引き続き開門を前提とした取り組みや交渉を粘り強く続けていきます。同時に有明海再生の問題は本市だけでなく、熊本県や長崎県、近隣市町との連携が必要です。宝の海有明海を取り戻すために、環境保全に力を入れ、次世代へつなげていけるよう取り組みます。

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