供え物を孔子像にささげる「献官」の横尾俊彦市長(右)ら=多久市の多久聖廟

 儒学の祖、孔子をまつる多久市の多久聖廟(せいびょう)で18日、県重要無形民俗文化財の「春季釈菜(せきさい)」があった。1708年の創建以来、310年間続く伝統行事。中国・明時代の祭官服をまとった横尾俊彦市長が「献官(けんかん)」を務め、聖廟内の孔子像に供え物をささげた。

 孔子と孟子ら4人の弟子に感謝し、春と秋(10月)に開かれる大祭。春はギンナンや栗、キジ肉、タケノコなど8種類を供える。献官を筆頭に、市内の学校長らが供え物を運ぶ祭官として儀式に臨んだ。笛やかねの雅楽の音色が厳かな雰囲気を醸し出し、釈菜や聖廟を詠んだ漢詩が献じられた。

 境内では、地元の義務教育学校・東原庠舎(とうげんしょうしゃ)西渓校の生徒が鮮やかな衣装に身を包み、「釈菜の舞」を披露した。市内外から訪れた見物客が古式にのっとった儀式を見守り、カメラを向けた。

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