再稼働から1週間で配管の蒸気漏れが起きた九州電力玄海原発3号機が18日、発電と送電を再開した。九電の再発防止策を前日に受けた佐賀県の山口祥義知事は、今後も九電の対応を注視する姿勢を強調。県議会は、容認派が安全最優先の対応を求める一方、反対派は「拙速」と批判した。

 「再稼働から間もないうちに(トラブルが)起こるのは、しっかり点検したのかと思うのが通常の感覚。そこを分かってほしかった」。山口知事は専門家に意見を求めた胸の内を明かし「慎重にも慎重を期した対応が求められている認識を持つべき。これからも安全第一に九電の行動を注視していく」と述べた。

 電力の安定供給などを理由に再稼働を容認する自民党県議団の木原奉文会長は「県は専門家から意見を聞き、九電も素早く応え、適切な対応だった。今後は慎重かつ丁寧な運転をお願いしたい」と注文。公明党の中本正一議員は「こうしたトラブルが続けば県民の信頼が揺らぐ。想定外は許されないという対応をしてほしい」とくぎを刺した。

 再稼働の賛否が会派内で分かれる県民ネット。藤崎輝樹議員(民進党)は再発防止策の徹底を前提に「やむを得ない」とし、「原発は7年以上停止しており、より細心の注意を」。徳光清孝議員(社民党)は「あまりにも急ぎすぎ。県民の不安に全く応えていない」と訴え、県の対応にも「九電の最終報告を専門家に打ち返し、評価を聞くべきだった」と指摘した。

 共産党の武藤明美議員は「原子炉を止めて総点検すべき。当座をしのげばいいという考えが見え透いている。九電に原発を稼働する資格はない」と強く非難した。

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