(右から届け出順)樋口久俊氏、中村一尭氏

 22日投開票の鹿島市長選は現職と新人の一騎打ちとなり、人口減少対策や地域浮揚に向けた論戦が展開されている。両候補の人柄や市政にかける思いを紹介する。=上から届け出順 

 

 

信条は「うそをつかない」 樋口久俊氏(72)

「努力して頑張っても恵まれない人々がいるのは社会がおかしい」。政治家を志した原点は父の言葉だ。2期8年でまいてきた種を結実させたいとして、3選の立候補を決めた。

 鹿島高から東大に進み農水省入り。大臣秘書官や畜産局長を歴任し、「誠心誠意、うそをつかない。プロ意識を持って仕事をする」が信条。2010年に無投票で初当選、「新風創造」を掲げ緊縮財政からかじを切り、防災拠点づくり、子育てセンター開設などを実現した。官僚時代に培った豊富な人的ネットワークを生かし、JR肥前鹿島駅をバリアフリー化、箱根駅伝チームを誘致した。

 妻の愛子さんが「鹿島のことが寝言に出てくる」というほど、「頭の中で磁石は常に鹿島を向いている」。今回は、「子どもたちが胸を張って佐賀の鹿島出身と言えるように、鹿島創生を加速させる」。

 趣味は読書で「活字中毒」と自負する。特に歴史小説を好み、真面目に、汗をかいた先に感激があることは歴史の学びが教えてくれたという。発酵食品が中心の食事や体操で健康を保つ。1月に受けた人間ドッグの数値は良好で「まだまだやれます」。音成。

子育て世代「家事が趣味」 中村一尭氏(33)

 「今やるしかない」。活気がなくなっていく鹿島の現状に危機感を感じ、市議2期目の途中で出馬に踏み切った。山間部から海沿いまで一人一人を訪ねて困りごとを聞く中で、思いは日増しに強くなった。

 元市議の父親の背中を見て育った。小学生の時、大病を患い入院生活を送り、「支えられ命を永らえたことで、将来は人の役に立ちたい。漠然と政治家を考えた」。

 鹿島高から九工大に進み土木や環境にやさしいまちづくりを学んだ。サークルは音楽同好会。高校時代に福山雅治さんの「桜坂」を聴いて始めたギターを手に、オリジナルソングを路上で歌った。街頭演説する日へ向けた「度胸付け」だった。

 広島県の出版社に就職後、約1年で地元に戻り26歳で市議に初当選。政治活動の傍ら、同級生たちと結婚支援を始めた。数人で集まった居酒屋から始まり、今では祐徳稲荷神社やカキ焼きなど「鹿島を味わえるイベント」に仕立てた。

 長男が3歳になり、6月に2人目が生まれる予定。自らも子育て世代として「家族をおろそかにしないように、家事、皿洗いが趣味」と語る。納富分。

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