全国学力テストに臨む生徒たち=神埼市千代田町の千代田中

 小学6年と中学3年の全員を対象にした文部科学省の「全国学力・学習状況調査」(全国学力テスト)が17日、一斉に行われた。国語と算数・数学に加え、3年ぶりに理科を加え3教科で実施し、結果は7月に公表する。佐賀県内では国公立の小中学校と特別支援学校、私立中の計258校、約1万5千人がテストに臨んだ。

 国語と算数・数学は基礎的知識を問うA問題と、知識の活用力をみるB問題に分けて出題。理科は知識と活用を一体的に問う。同時に子どもたちに学習意欲や生活習慣などを尋ねる質問調査も実施し、さまざまな分析に役立てる。

 県教委は独自に小5、中1、2を対象に理科を除く2教科のテストも、公立の小中学校と特別支援学校合わせて255校、約2万3千人を対象に実施した。

 県教委は国の公表前に、採点して5月に各学校に個別の結果を伝え、6月に県全体の結果をまとめる。県内を5地域に分けて公表し、県教委としては市町別、学校別の公表はしない。

 前年度は、応用問題を解く活用力に課題があり、学力の地域差がある状況は11年連続だった。県教委は学力向上推進教員の配置や市町の放課後補充学習実施支援など五つの柱に沿って学力向上に取り組んでいる。県教育振興課は「新聞を活用した子どもたちに考えさせる学習などが広まってきているので、引き続き力を入れたい」としている。

 全国の参加は小学校1万9629校の約107万2千人と、中学校1万80校の約106万2千人。島根県西部で震度5強を観測した地震の影響で、同県大田市の市立小中学校22校は17日のテスト実施を見送り、後日の参加となる。

 文科省は来年度から3年に1度程度、中3全員を対象に英語も実施する予定で今年5月に一部の学校を抽出して予備調査を行う。また、国語と算数・数学について、知識と活用を一体的に扱う新形式に変更する方向でも検討している。

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