線路内にいた女性を救出し、警察本部長即賞を受賞した古川将也巡査部長=佐賀市の県警本部

 とっさの行動が一つの命を守った。神埼署地域課の古川将也巡査部長(27)=佐賀市=が、線路内で自殺を計った女性の命を救ったとして、警察本部長即賞を受賞した。即賞は、緊急事態への的確な対応で顕著な功労があったケースなどを対象に表彰しており、古川さんは「警察官として当たり前のことをしたまで」と話した。

 11日午後3時ごろ、神埼郡吉野ヶ里町のJR長崎線線路で女性がしゃがみ込んでいるのを、パトロール中の古川さんが発見。声をかけると、「死にたい」と自殺を考えていることが分かった。座り込み、動こうとしない女性に「自殺は絶対にだめ。みんなが心配する」と説得していた時に、警報器が鳴り始め、遮断機が下りてきた。危険を顧みる前に体がとっさに反応、気づいた時には同女性を抱きかかえて救出していたという。

 古川さんは今年3月に神埼署に着任したばかりで、道を覚えようと細かくパトロールをしていた最中だった。

 古川さんは高校生のころ、所属していた剣道部の部室で、中を荒らしている不審者を発見。逃げようとしたところを他の部員たちと捕まえ、警察に引き渡した。その時、警察官が「大丈夫ね、けがはなかね?」と被害者側の自分たちにも親身に寄り添う姿に感動し、警察の道を志した。

 上司からの信頼が厚く、神埼署の糸山一義地域課長は「一生懸命でやる気も十分。受賞を励みに、若い警察官の模範となってほしい」と太鼓判を押す。古川さんは「受賞はうれしいが、何より女性が助かったことにほっとした。今後も県民の安全安心な暮らしにつながる仕事がしたい」と力強く語った。

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