バレーボールのプレミアリーグは4日、熊本県立総合体育館でプレーオフ準決勝第2戦が行われ、女子は久光製薬がJTとの決勝に進んだ。男子決勝は豊田合成がパナソニックに挑む。
久光製薬は石井が引っ張り、第1セットを先取して勢いに乗った。その後もアキンラデウォの移動攻撃や岩坂の速攻で突き放し、3―0でトヨタ車体に快勝。2連勝で7季連続の決勝に駒を進めた。
豊田合成は3―1でJTを下して1勝1敗で並び、1セットマッチで勝敗を決める「ゴールデンセット」を高松の強打などで、26―24で制した。
2試合制の決勝は女子が10日と17日、男子は10日と18日に行われる。
▽女子準決勝第2戦(久光製薬2勝)
久光製薬 3―0 トヨタ車体
■JTとの雪辱戦へ闘志
初の決勝進出を狙う相手に、経験の差を見せつけた。プレーオフ準決勝第2戦は、久光製薬がトヨタ車体を圧倒。2日連続のストレート勝ちを収め、7季連続の決勝進出を決めた。ここぞという場面で得点を重ね、酒井新悟監督は「決勝に向け選手たちの自信になる試合だった」と喜んだ。
3日の第1戦に勝ったものの、酒井監督や選手たちは試合後、「きょうよりあすが大事」と口をそろえた。1勝1敗となれば25点マッチのゴールデンセットでの決着となり、第1戦のストレート勝ちが圧倒的な優位と言えないことを十分理解していた。
それだけに、試合の流れを決める第1セットに全力を注いだ。10-10と並んだ場面から岩坂名奈の速攻を皮切りに6連続得点を挙げると、リードを守り切って先取した。
初戦は186センチの荒木にブロックで跳ね返される場面も目立ったが、石井優希が相手のブロックタッチを狙って得点を重ねるなど、課題を修正して相手を翻弄(ほんろう)した。「いろんな点の取り方ができた」と石井。両チーム最多の16得点を挙げた。
勢いに乗って第2セットも連取すると、第3セットは相手に12点しか与えず、歓喜の輪をつくった。
決勝は今季、唯一敗れたJTとのリベンジマッチとなる。石井は「勝ちたい気持ちを前面に出して、自信を持って戦うだけ」と高みを見据えた。