プロ野球・東北楽天の古川侑利(22)=有田工高卒、武雄市武内町出身=が、1軍初勝利に闘志を燃やしている。4年目の昨季は2軍で好成績を残したものの、1軍では5試合に先発して未勝利だった。「勝負の年」と位置付ける5年目に向けた思いを聞いた。
■昨季はどんなシーズンだったのか。
開幕3戦目で出番が回ってきたが、制球が定まらずに思うような投球ができなかった。ただ、シーズン終盤になって自信を得ることができた。
■最終登板となった10月5日のロッテ戦は9回を投げて無四球だった。
勝つことはできなかったが、あの試合が昨年のベストゲーム。制球力の向上で四死球を大幅に減らすことができた。普段の生活から体のバランスを考えて過ごしたことでボールも安定した。
■1軍初勝利を挙げるために何が必要か。
1球1球を大事に投げないといけない。完投したロッテ戦も中盤に勝ち越しを許した。1軍では、簡単に投げてしまうと即失点につながることを痛感した。
■沖縄・久米島である春季キャンプには1軍として帯同する。
自主トレに取り組み、今はとても状態がいい。ことしは何が何でも結果がほしいシーズン。自分の売りの真っすぐをしっかりとアピールして、先発ローテーションをつかみ取りたい。まずは初勝利。そこから2桁を目指したい。早く1勝を挙げることで気持ちの余裕にもつながるはずだ。
■県民にメッセージを。
地元の応援はとてもうれしいし力になる。プロ野球選手を目指す子どもたちのあこがれの存在になれるように、精いっぱい頑張りたい。