【浦項共同】韓国南部の全羅南道(チョルラナムド)麗水(ヨス)市の朱哲鉉(チュチョルヒョン)市長は23日、慰安婦問題を象徴する少女像の同市内での設置について、姉妹都市の唐津市が親書で懸念を伝えたことに対し「歴史を記憶するための市民の努力に(否定的な)言及をすることは交流発展の助けにならない」と不快感を示した。
報道機関向けに配布した「少女像設置と姉妹都市交流は別問題」と題した文書に記載した。像の設置は「純粋で自発的な市民意識から出発した」ものだとし、「(姉妹都市締結から)35年の交流・協力が揺らぐことのないよう望む」と理解を求めた。
唐津市の峰達郎市長は朱市長に宛てた親書で、2015年の日韓政府間合意で慰安婦問題の解決を確認した点などを強調、像の設置は「友好交流に影を落としかねない」と懸念。これに対し朱市長は、少女像の設置と姉妹都市交流は「出発点が違う」とし、親書には返信しない考えを示した。
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