多久市立病院と小城市民病院を統合した「公立佐賀中央病院」が多久市東多久町に開設し、7日から一般外来の診療を始める。医療資源が限られる中、集約を通じて幅広い診療科をそろえ、糖尿病や合併症の診療も含めた地域住民のニーズに対応する。佐賀市内の中核病院と連携し、広域的な役割分担と効率化も図る。

 多久市内に長らくなかった眼科の新設をはじめ、内科や整形外科、小児科など計20診療科を設けた。半数程度は常勤医を置き、残りは佐賀大から派遣される医師らが週1~2日ほど診療する。佐藤清治院長は「幅広く住民のニーズに応え、健康を守るのが公立病院の役割。非常勤の診療科も手術ができるよう常勤化していきたい」と話す。