佐賀県内の特別支援学校による初めてのフットサル大会が6月28日、伊万里市で開かれた。全国大会を目指して今年結成された伊万里(伊万里市)、大和(佐賀市)の2校が県代表の座を懸け、声援が飛び交うコートで熱戦を繰り広げた。
全国特別支援学校フットサル大会は2022年に始まり、毎年開かれている。佐賀県からは昨年まで出場チームはなかったが、主催する公益財団法人日本ライオンズからの呼びかけもあり、伊万里は今年2月、大和は6月にチームを結成した。
学校がメンバーを募って伊万里は高等部の生徒11人、大和は中学部と高等部の12人が集まり、休み時間などに練習してきた。試合は前後半合わせて30分を戦い、伊万里が9-4で勝利。大和は後半の途中まで1点差で粘ったが、最後に突き放された。
伊万里の中村秋司主将=高等部3年=は「初めての真剣勝負で不安もあったけど、みんなよく動いて練習の成果を出すことができた」と満足げ。大和の成沢悠生主将=高等部2年=は「みんな楽しんで頑張れた。一致団結してやりきれたと思う」と笑顔で汗を拭った。
伊万里チームは8月17日に大分県である北九州地区大会に出場し、優勝すれば全国大会の切符を手にする。中村主将は「攻守の切り替えをもっと速くできるようにして、全国大会出場を勝ち取りたい」と抱負を語った。(青木宏文)