「夏の甲子園」への切符を懸けた第107回全国高校野球選手権佐賀大会は5日、佐賀市のさがみどりの森球場で開幕する。昨秋、春の県大会をいずれも制した龍谷や、NHK杯優勝の鳥栖、昨秋の県大会準優勝の佐賀北、昨秋の県大会・NHK杯で4強入りした北陵のシード4校を中心に、出場36チームが熱戦を繰り広げる。

 開会式の選手宣誓は太良の織田隆太郎主将が務め、始球式では唐津東の女子部員、伊藤羽叶さんがマウンドに立つ。開幕試合は佐賀農-唐津南で、決勝は21日の予定。

 第1シードの龍谷は主戦・勝間田莉音を軸に一分の隙も与えない堅守が持ち味。第2シードの鳥栖は1番から9番まで切れ目ない打線でNHK杯を制するなど好調を維持している。

 第3シードの佐賀北は巧打で堅実に得点を重ねる「北高野球」で6年ぶりの聖地行きを狙う。第4シードの北陵は投手層が厚く、攻守に安定した試合運びが光る。

 シード校以外では、NHK杯準優勝で勢いに乗る早稲田佐賀、140キロ台後半の速球派・林龍之介を擁する嬉野なども力がある。

 第1日は開会式と1回戦2試合が行われる。(嘉村侑香)