5月の佐賀県内は、大型連休に旅館がほぼ満室になるなど観光地はにぎわいが見られた。食品の売れ行きは好調だったものの、嗜好(しこう)品の酒類などは伸び悩み、物価高を背景にまだら模様の消費となった。

唐津市中心市街地で開かれた「唐津やきもん祭り」の影響もあり、5月の大型連休は市内の旅館がほぼ満室になった=唐津市京町のKARAE
嬉野や唐津の旅館は、有田陶器市や唐津やきもん祭りなどを目当てに連休中はほぼ満室。ゴルフも前年並みの来場者だった。高速バスは天神線が好調で、大型複合ビル開業の影響が推察される。大型店では食品が売れた一方、ビールや酒、衣料品や宝飾の動きは鈍く、節約志向が感じられた。
ガソリンは政府の補助が定額支援に移行して小売り価格が下がったものの、中東情勢の大きな変化で先行きは不透明だ。