玄海町の義務教育学校・玄海みらい学園(吉村典浩学園長)は23日、校舎に巣を作ったツバメを温かく見守ったとして日本野鳥の会から感謝状を受けた。毎年営巣するツバメの生息環境を整え、命の大切さを子どもたちに伝えている。
同学園は2024年4月に県から「愛鳥モデル校」の指定を受け、総合的な学習の時間に野鳥観察や親子での巣箱作りに取り組んでいる。今年4月ごろ、壁面など校内の2カ所にツバメが巣を作り、今月中旬に無事に巣立った。
贈呈式では、同会の宮原明幸県支部長が5年の稲垣侑我さん(10)と井上陽斗(はると)さん(10)に感謝状とステッカーを手渡した。宮原支部長は「『ツバメが訪れるといいことがある』という考えが廃れつつある中、巣を落とさずに守ってくれるだけでありがたい」と述べた。井上さんは「これからも邪魔をせずに、またツバメに来てもらいたい」と願った。
同会は感謝状の贈呈を2019年度から始め、24年度までに31都道府県の104団体を表彰した。県内では本年度、嬉野市の樋口医院にも贈った。(松岡蒼大)