初めて開催された唐津市熱中症対策健康会議=同市二タ子の市健康サポートセンター「さんて」

 夏場に備え、唐津市熱中症対策健康会議の初会合が24日、市健康サポートセンター「さんて」で開かれた。近年、増加傾向にある市内の熱中症救急搬送者数の削減を活動目標に、官民で連携して取り組んでいく。

 環境省九州地方環境事務所の担当者が近年の夏の暑さを解説した。気温や湿度などで算出する「暑さ指数(WBGT)」の唐津市の数値が、佐賀県内でも高いことを指摘。要因として、2024年の気温と湿度のデータを基に「佐賀と唐津は最高気温はそう変わらないが、唐津の方が湿度は高い」との傾向を示し、「唐津市は除湿の対策も必要」と呼びかけた。

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 唐津市消防本部は、唐津市と玄海町の熱中症搬送人員のデータを紹介した。2022年度が78人、23年度107人、24年度128人と増加し、「高齢者の割合は22、23年度は半数だったが、24年度は65%に増えた」と説明した。高齢者がエアコンを使っていなかった事例も報告した。

 市と包括連携協定を締結している大塚製薬の協力で開催し、民間と行政20団体の約50人が参加した。県内では2カ所目で、4月に佐賀市でも開催している。(宮﨑勝)