7月3日公示、20日投開票の日程が想定される参院選。佐賀選挙区(改選数1)では自民現職に新人3人が挑む構図が固まりつつある。県内政党は選挙戦で何を訴えるのか。政策責任者に話を聞く。(全6回)
―参院選の争点は。
物価高騰、人手不足、少子化、人口減など待ったなしの課題が山積している。海外に目を転じれば、我が国周辺の脅威が高まっている。米国の関税政策や中東情勢が日本経済に与える影響も懸念される。政党や候補者が現実的な解決策、実行力を持っているのかが問われると考えている。
―佐賀特有の争点は。
国策関係が多い。南西地域の防衛体制強化の一環として、7月9日に佐賀駐屯地が開設される。引き続き、安全対策や環境問題の懸念払拭に努めていく。
有明海再生も大きな課題。国は10年で100億円の交付金を新設した。漁業者の経営環境の改善を含め、有明海再生を実感してもらえるよう事業推進を後押しする。
九州新幹線長崎ルートの新鳥栖―武雄温泉は、党の方針を踏まえながら佐賀県、西九州の発展を見据えて財政負担や並行在来線など含めて議論を前に進めていく。