2019年8月の「佐賀豪雨」を機に発足し、被災地支援や生活支援に取り組む一般社団法人「おもやい」(武雄市北方町)は、毎月定額を寄付して活動を支えるサポーターの募集を始めた。物価高騰などで生活の支えを必要とする人が増えており、支援活動や食料配布会、無料学習塾などに活用する寄付金を募る。
19、21年の水害からの復旧支援に加え、被災地域での生活相談や就労支援など活動は多岐にわたる。フードバンクに登録した131世帯への食料配布会は昨年だけでも15回開き、2年前からは小中高校生を対象にした夕食付き無料学習塾も始めた。熊本県球磨川流域の水害、宮崎県での台風被害、能登半島地震でも災害ボランティアとして活動している。
活動の幅が広がる一方、資金のほとんどを民間からの助成に頼り、資金面が不安定な状況が続いている。今後も活動を継続するため、100人を目標に寄付を呼びかけている。寄付金額は月500円以上で自由に決められ、期間は定めない。月額千円でひとり親家庭に1カ月分の食料が届けることができ、5千円だと無料学習塾で2回分の温かい食事を用意することができる。
8月4日まで募集する。鈴木隆太代表理事は「コロナ禍や物価高による生活困窮で、平時の支援も必要な人が増えてきた。災害がない時でも地域の支え手であり続けたい」と話す。問い合わせは、電話0954(33)0444。(澤登滋)