PTA広報紙セミナー(佐賀新聞社主催、県PTA連合会後援)が21日、佐賀市の同社であった。県内小中9校のPTAから16人が参加し、実践的な紙面編集、写真の撮り方などを学んだ。
システム編集部の有岡正次デスクは、広報紙の役割やレイアウトの基礎などを説明した。「一文を短く整理し、行数の目安を設定しておくと、読みやすいし、レイアウトしやすい」とアドバイス。紙面編集については「見出しは10字程度が目安。紙面が単調にならないように写真の大きさや配置にめりはりを付けて」と読者の目を引く工夫について説明した。
デジタル報道部の川南慎司写真デスクは写真の撮り方と選び方を説明した。「カメラは人の目と同じではない」として光の方向や画面構成に注意し、撮った後に必ず確認するようアドバイスした。顔の表情が見える写真が望ましいとして「人をなるべく大きく写し、目線を合わせて撮影を」と呼びかけた。
参加者による意見交換もあり、自校の紙面を紹介しながらデジタル化の検討、年間の発行回数について話した。西郷小PTAの谷口みあきさん(39)は本年度から広報担当になり「写真の配置や見出しの色の使い方など、とても勉強になった。秋に広報紙を発行する予定なので役立てたい」と意気込みを語った。(上田遊知)