佐賀市が目指している「中核市」に関し、山口祥義知事は20日の県議会一般質問で「県民、市民にどのように住民サービスの向上を図るのか。危機管理など多面的にさらに議論を深める必要がある」とした上で、「引き続き佐賀市と意見交換したい」と語った。
古賀陽三議員(自民)の質問に答えた。山口知事は「地方分権を推進することは大切。地域に身近なところで政策判断することはとても大事なことだと認識している」と自身の考え方を説明した。
中核市になった場合、保健所機能を市に移管することになる。山口知事は新型コロナウイルス感染症への対応を例に「県が保健所機能を広域行政として所管していることは強みだ」と強調。「市に移管することはお互い、とても大きなタスク(課題)であることも考えなければならない」と慎重な見方を示した。(山口貴由)