川副葬祭公園の廃止に関する条例改正案などについて審査した佐賀市議会総務委員会

 佐賀市議会総務委員会(永渕史孝委員長、9人)は19日、川副町の火葬場「川副葬祭公園」を本年度末で廃止する条例改正案について審査した。川副町で5月に開いた議会報告会で不安や懸念の声が相次いだことを踏まえ、跡地利用を検討する際には「(執行部は)住民の声を聞きながら対応を」などの意見が出た。

 川副葬祭公園は建築から48年を経過し老朽化。本体部分は耐震診断の結果、震度6強~7程度の地震により「倒壊し、または崩壊する危険性がある」と判定された。市は将来の需要予測に基づき、必要な機能の維持を前提に類似施設の集約化を進める方針を示している。

 委員会は同日、現地視察した。委員からは「建物が古くて控え室も狭く、不便になっている」「反対の声もあると聞く。(執行部は)良い跡地の活用策を示し、理解を求められる展開を」といった意見が出た。改正案は20日の委員会で採決される。(川﨑久美子)