城原川ダム事業で、平ケ里地区で行われている移転地の造成工事=神埼市神埼町

造成工事が進む志波屋地区の移転地=神埼市神埼町

城原川ダム事業で水没予定地住民の集団移転先となる平ヶ里地区。造成工事が進んでいる=神埼市神埼町

 神埼市の城原川ダム事業で、平ケ里地区で進められている水没予定地区の集団移転地の造成工事が、2025年度末ごろの完了予定であることが分かった。移転を希望する25世帯のうち、15世帯が移り住む見通し。

 市や国土交通省佐賀河川事務所によると、同地区の移転地はJR神埼駅の北約600メートルの農地(約1・2ヘクタール)。24年10月に市が用地取得し、今年3月には施工業者との契約が完了して着工した。6月8日に同地区の住民説明会で工事の概要などを説明した。

 施工業者との契約は26年2月27日までとなっているが、同事務所は「天候などの影響で工期がずれる可能性がある」として、25年度末までの完成を目標としている。

 水没予定地区の10世帯が移転を予定する志波屋地区の移転地では、昨年9月に工事を発注して同11月に造成工事が始まった。今年6月末には水道管の新設工事が完了し、造成工事は8月末の完了を見込んでいる。(上田遊知)